今更になって、美術の先生が言っていた言葉を思い出す。
小学生の頃は
「君の絵はカレーライスだ。もっとお水が欲しいってさ。
お水を一杯使って、一口ずつ美味しく食べようね」
中学生の頃は
「紙いっぱいに力を入れると見る側が疲れるから、視点を決めたらそれ以外は少しぼやけさせるくらいでいいんだ。そこまで見えてないでしょ? ね?
だからって手を抜けってわけじゃないんだ。わかる?」
小学校の美術の先生は、表現が面白くて、水が多すぎる子には
もっと力強く! どんがばちょーって塗ろうね!!! って言ってた。
力強くって言いながら口調まで力強くする先生は、みんなから“どんがばちょ先生”って呼ばれてた。
実はその子の線画(作風)を見て判断していたんだよね……すごいなぁ。
絵の具は12色! あとは自分で作んなさいよっ! とか。
でも、木を赤で塗ろうが紫で塗ろうが、なにも言わなかった。
そんな風に見えたんだねぇ。素晴らしいね! っていう先生だった。
太陽が二つあったって、こりゃ暑いねー! って笑ってた。
小さい頃は、これでいいと思うの。
絵って楽しいんだ! って気づくことが大事。
大人になったら、やっぱり絵って楽しいんだ! って思い出すことが大事。
忘れたときは、思い出せばいいんだよ。